男女の関係は複雑で一筋縄にはいきません。恋愛における男女交際という意味での「付き合う」という英語の表現も、実は一つではありません。では、何と言ったらいいのか悩みますよね。
- 外国人は男女が「付き合う」ことを英語で何て言うか知りたい
- 「付き合う」の英語の表現は複数あるけど、どう違うのか疑問
- 気になる異性に相手がいそうだけど、恋愛ステージを知りたい
「付き合う」を英語の翻訳ツールで調べると、いろいろ出てきますが、恋愛感情が絡む「付き合う」を意味する表現を紹介します。
英語には「付き合う」という単語はありません。しかし、恋愛感情がある男女の交際という意味で「付き合う」を表現するフレーズは複数あります。
「付き合う」を意味する英語のフレーズには「I’m seeing+人」や「I’m dating+人」など複数あるけど、実はそれぞれ微妙に違う恋愛ステージと関係性を示すので、注意が必要なの。
実は、英語の場合は、気になる相手に「Are you seeing someone?」と恋人がいるか聞いて、その返事の表現で具体的にどの程度の関係かわかるんです。それぞれの表現について詳しく解説します。
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「付き合う」の英語の代表的な恋愛表現5つ
男女の関係で恋愛ステータスについて英語で人に説明するとき、何て言うのか戸惑いますよね。
恋愛を意識した関係で「付き合ってる」と言うときの英語の表現は5つあります。
「一人の男性と付き合ってる」と言う場合の5つの表現を例文で紹介します。
- I’m seeing a guy.
- I’m dating a guy.
- I’m going out with a guy.
- We are together.
- I’m in a relationship with a guy.
この前、気になってる男性に彼女(恋人)がいるか聞いたら、”I’m seeing a lady”って言ったの。どういう意味だったのかな?一体、この表現の違いって何なの?
付き合ってるかどうかは微妙だけど、会ってる女性がいるんだろうね。実は、人によっては「どの表現も同じ」という意見もあるの。なぜなら、どれも「好き」という気持ちがあることには変わりないから。
一方で、男女の関係には関係性のレベルと恋愛ステージがあることも事実です。
年齢層によっても違いはありますが、基本的には恋愛ステージと関係性のレベルによって、英語の表現にも違いがあります。
もし、あなたに気になる異性がいて、「誰か付き合っている人いるの?」と聞いた場合、その返事の微妙な表現の違いで、相手がどのような恋愛ステージにいるか関係性がわかることもあるんです。
この微妙な違いについて、次に詳しく解説します。
「付き合う」の英語の表現は恋愛ステージで違う?
日本でも海外でも、男女の関係にはさまざまな恋愛ステージがありますよね。日本語は「付き合う」を一言で表しますが、英語では、どのフレーズを使うかで関係性のレベルを明確に表せます。
- 【be+seeing+人】恋愛の初期段階?
- 【be+going out with+人】デートの婉曲的な表現
- 【be+dating+人】男女の関係が深まっている時期
- 【be+together】すでに真剣な交際
- 【be+in a relationship】パートナーとして交際中
具体的にこれらの関係性の違いを解説します。
【be+seeing+人】恋愛の初期段階?
「一人の男性と付き合ってる」は「I’m seeing a guy」と言いますが、「I’m seeing+人」は、かなり幅広い男女の関係で使います。
例えば、恋愛関係になりたいかどうかもわからないけど、一緒に出かけたりしている時期から、すでに男女の関係があってデートしている時期まで、幅広い関係で使えるの。
一般的には、男性にデートに誘われて一緒に出かけてはいるけれど、付き合うかどうか迷っている場合などの初期段階で、「付き合う」前の段階の英語の表現でよく使われます。
じゃあ、恋愛対象じゃなくて、ただの友達と出かける場合は何て言うの?
その場合は、「I’m hanging out with + 人」と言うんだ。
もし、seeingと言うなら、少なからず恋愛対象としての意識があると言えるわね。
また、seeingはフォーマルなシーンで使われます。誰か付き合ってる人がいるか聞くときは、「Are you seeing someone?」と聞くと失礼がありませんし、デートしてる人がいるなら「I’m seeing a guy」と言います。
【be+going out with+人】デートの婉曲的な表現
「I’m going out with a guy」と「I’m dating a guy」はほぼ同じレベルの男女の関係性で「付き合ってる」のカジュアルな表現です。
going outは男女を意識してデートをしている場合に使うけど、学生などの若い年齢層が付き合っているときによく使うカジュアルな表現で、「付き合う」の 英語のスラングなの。
例えば、学生が親に「彼氏(彼女)と映画館に行く」と婉曲的に伝えて外出するときなどに使います。
なので、結婚を考えるような真剣な交際とは言えない、あくまでもカジュアルな付き合いです。
【be+dating+人】男女の関係が深まっている時期
「I’m dating a guy」の動詞の「dating」は、「デートする(行動)」と誤解されがちですが、男女がどこかに出かける「行動」を示しているわけではありません。
あくまでも、「付き合っている」と男女の関係性を英語で説明するときに使います。
じゃあ、「デートする」って、行動そのものを示すときは何ていうの?
名詞のdateを使ってこんな風に言います。
I’m on a date.(デート中)
I have a date with a guy.(一人の男性とデートする)
一般的に、datingやgoing ouはカジュアルな表現なので、「付き合う」と人に英語で説明するとき、ビジネスやフォーマルなシーンなどで使うことはありません。
I’m dating a guyと言う場合は、学生なのか大人なのかによっても違いますが、大人の場合は、完全に男女の関係があるお付き合いで使われます。真剣な交際とは言い切れなくても、恋愛ステージは初期段階ではありません。
datingはgoing outより恋愛ステージが高い
I’m dating a guyは、I’m going out with a guyより、少し恋愛ステージが高い男女の関係にあると言えます。
基本的にI’m dating a guyと言うときは、真剣な交際に限りなく近い、男女の関係が深まっている時期の関係性を示します。
もし、お付き合いし始めた初期段階なら、start datingを使って表現することもあります。
datingの表現には注意!お試し期間「dating period」がある
ちなみに、名詞で「dating(デーティング)」という言葉が存在しますが、使うときにちょっと注意が必要です。
名詞でdating(デーティング)と使う場合は、真剣な交際になる前のお試し期間(dating period)を意味するの。
このデーティングの期間って複雑…。何でこんな恋愛カルチャーがあるの?
英語圏の国では日本のように「付き合ってください」と、付き合う前に「告白」する文化がないから、真剣な交際になる前に「デーティング」という期間を設けることがあるんだ。
この期間は、本当に相手が自分の人生のパートナーなのか見極める期間とされています。
ちなみに、dating periodでデートしているときは「I’m seeing + 人」が使われることが一般的です。
デーティング期間のデートは「casual dating」とも言われますが、一般的には決してネガティブなニュアンスはなくニュートラルです。
でも、デーティング期間は肉体関係があっても、必ずしも一人の人に縛られなくてもOKとされてるんでしょ?
う〜ん。それは人によって違うので、心配なら聞いてみるのが一番よ。
例えば、下記のように聞いてみることをおすすめします。
- Are you seeing someone else?(誰か他にデートしてる人がいるの?)
- What am I to you?(あなたにとって私はどんな存在?)
もし、「I’m dating around」と言われたなら、他の複数の異性とデートしている遊びの関係ということなので要注意です。
【be+together】すでに真剣な交際
「付き合う」を表す英語の表現で、togetherを使って下記のように言うこともあります。
- We are together.
- We’ve been together.
togetherを使う場合は、恋愛ステージはすでにexclusive(排他的)で、他の異性とは関係を持たない特別な関係にあると言えます。
具体的にはどんなレベルの関係で使うの?
お互いの相性もすでに確かめ合っていて、男女の関係が安定している状態で、結婚も意識する関係かな。
togetherは、プライベートなシーンで「付き合う」と英語で言うときはもちろん、 ビジネスシーンでも使えます。
同僚が飲みの席などに恋人を連れてきたときに、英語で”How long have you been together?”(お付き合いしてどのくらい?)などと聞けます。
お付き合いを始めた初期段階であれば、start datingを使うと前述で解説しましたが、get togetherを使うこともあります。
この二つのフレーズは、例えば第三者が「彼らは最終的には付き合うと思う」と言う場合によく使われます。
- I think they will start dating in the end.
- I think they will get together in the end.
また、togetherを使った「付き合う」の表現では、下記のようには言いません。
この表現はNGだニャ。
I’ve been together with a guy
例えば、主語が「私」一人ではなく、相手も主語になっていて、withを使わないなら問題ありません。
この表現ならOKニャン。
Mark and I are together now
【be+in a relationship】パートナーとして交際中
他の人との関係はなく、真剣な交際をしている特別な関係の「付き合う」を意味する英語のフレーズは「in a relationship」です。
- We are in a relationship.
- We have been in a relationship for 2 years.
今の状態だけを伝えるときは、「We are in a relationship」と言いますが、付き合っている期間も示すときは「We have been in a relationship for + 期間」と言います。
「relationship」と名詞で一つの単語だけで使う場合は、男女関係ではなく、家族や友達、ビジネスなどの関係において、かなり幅広いシーンで「付き合う」という意味で使われます。
「in」 a relationshipと言うことで「男女関係」にあることを示し、ロマンティックな意味を示します。具体的にin a “serious” relationshipと言うこともあります。
We are togetherも真剣な交際だけど、どう違うの?
I’m in a relationshipと言うときは、すでに真剣な交際をしてきて、時間をかけて自分のパートナーとして関係を築いてきた状態を強調したいときに使う表現なんだ。
つまり、ただ感覚的に合うだけでなく、人生の価値観や方向性も全て含めてお互いがパートナーと認め合っている関係であるということです。恋愛ステージは、結婚に一番近い関係にあると言えます。
男女の関係と恋愛ステージは英語ではいろいろ言葉で表現できるのね…。何だか複雑な気持ち。
「外国人の友達ともっと恋愛の話をしたいから、英語のフレーズをもっと知りたい!」という方は、下記の記事もご覧ください。
恋愛話で必須の英語フレーズ集90選!外国人の友達と恋バナ英会話
まとめ
年齢によっても「付き合う」の定義や捉え方の違いはあるかもしれませんが、一般的に10代〜30代であれば、これまで解説した通り、表現の違いで恋愛ステージが判別できます。また、人に伝えるときは誤解されないよう、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。