take care ofの英語の意味は「〜の世話をする」だけじゃない!
ことはさんことはさん

“take care of”を英語の辞書で調べたら、「〜の世話をする」って意味になってるんだけど、人だけじゃなくて「猫の世話をする」とかペットにも使えるのかなぁ?

えいとりえいとり

「猫の世話をする」はtake care ofを使って英語で表せます。実は、英語のtake care ofの意味は一つではないし、使い方がいろいろあるんだ。

この記事はこんな人におすすめ
  • take care ofの英語の意味を知りたい
  • take care ofの適切な使い方を具体的に知りたい

英語でtake care of〜は「〜のお世話をする」という意味で使えますが、実は、もう一つの意味があるんです。

えいとりえいとり

それは、“take care of it”で「〜を対処します」という意味。「it」が付くと、「お世話をする」とは違う意味になるの。

日本人は使い方を間違いがちでもあるので注意が必要ですが、take care ofの英語の使い方を正しく知ると、さまざまなシーンで使えるので役立ちます。

今回は、take care ofの英語の意味と、実践的に使える使い方を例文で紹介します。

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take care ofの2つの意味と使い方


take care ofは学校で習った通り「〜の世話をする」という意味です。でも、”take care of it“だと、「〜を対処します」という意味になるんです。

  1. take care of〜:「〜の世話をする」
  2. take care of it〜:「〜を対処します」

これらの2つは、どのようなシーンで使うわれるのかを解説します。

①take care of〜:「〜の世話をする」

take care of〜は、「〜の世話をする」とか「面倒を見る」という意味です。「〜の世話をする」という意味でのtake care ofを使った例文を紹介します。

  • I appreciate you taking care of the kids while I’m at work.
    (仕事中、子供たちの世話をしてくれてありがとう。)
  • I’ll take care of the cat while you’re out.
    (あなたが外出中、猫の世話をするよ。)
  • I’ll take care of the garden this weekend.
    (今週末、庭の世話をします。)
  • Take care of the plants. Water them regularly.
    (植物の世話をしてね。定期的に水をやって。)

take care ofは、人やペットだけでなく、植物や物事などのお世話や処理をするときにも使え、幅広いシーンと文脈で使われます。

一方で、ビジネスの場面において、同僚や部下のことを「お世話する」という意味で使うことはあまりありません。

②take care of it:「〜を対処します」

take care of itは、物事を「対処します」とか「引き受けます」などのニュアンスの日本語訳になります。例文をいくつか紹介します。

  • The presentation needs some updates. I’ll take care of it before the meeting.
    (プレゼンテーションに更新が必要です。会議前に対応します。)
  • The PC isn’t working, but don’t worry, I’ll take care of it.
    (パソコンが動作していませんが、心配しないでください。私が対処します。)
A:I have to pick up my friend from the station, but I have a meeting. Can you take care of it for me?
(友達を駅に迎えに行かないといけないんだけど、打ち合わせがあって行けないんだ。代わりに行ってもらえないかな?)
B: Sure, I’ll take care of it. Don’t worry, I’ll be there.
(いいよ。引き受けるから心配しないで。)

I’ll take care of itは、役割として「私がやります」という意味になります。これは、プライベートでもビジネスでもさまざまなシーンでよく使う役立つ表現です。

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【シーン別】I’ll take care of itの使い方と例文


I’ll take care of itは「私がやります」という意味ですが、使うシーンによってニュアンスが少し違います。よく使われる2つのシーンを想定して、実践で役立つ例文を紹介します。

  • 【お会計】私が支払います
  • 【役割】私が対応します

【お会計】私が支払います

友人や仕事の取引先の人などとレストランに食事に行って、お会計の場面でいくらになるか聞かれたときに、「私が支払うよ」と言いたいときの例文です。

A: How much does it cost?
(いくら?) 
B: Don’t worry. I’ll take care of it.
([ここは]僕が払うよ。)
A: Are you sure? Thanks!
(本当に?ありがとう!)

つまり、「ここは私のおごりで」と言ってるのですが、Let me take care of it(私に支払わせて)でもOKです。

【役割】「私が対応します」 5つの例

複数の人の中で誰が担当になるのか役割分担において「私が引き受ける」と言う場面で使います。ビジネスシーンではよく使われるので、シチュエーションごとの使い方を覚えておくと便利です。take care of itがよく使われる下記のシーンを想定して例文を紹介します。

  1. その件は私が対応します
  2. ◯◯さん(顧客)は私が対応します
  3. お客様、ご用件は誰か[他の店員が]お伺いしていますか?
  4. 真っ先に処理しなければならないことがあります
  5. 手配済みです

①その件は私が対応します

A: There’s a system error on the website.
(ウェブサイトにエラーが生じてる)
B: I’ll take care of it.
(その件は私が対応します。)
A: I will make dinner.
(夕飯は私が作るね。)
B: I’ll take care of the trash if you make dinner.
(君が夕飯を作るなら僕はゴミ出しするよ。)

仕事でもプライベートでも、“take care of” は使えます。トラブル対応だけではなく、雑務の処理など幅広いシーンで使える便利な表現です。

トラブルが生じたときは「I’ll take care of the problem(その問題は私に任せて)」もよく使うフレーズです。

②◯◯さん(顧客)は私が対応します

A: Mr. John is here.
(ジョンさんがいらっしゃいました。)
B: I’m afraid I’m not available right now.
(ごめん。今は手が放せなくて。)
A: OK. I’ll take care of Mr. John for you.
(OK。あなたの代わりに私がジョンさんに対応しますね。)

③お客様、ご用件は誰か[他の店員が]お伺いしていますか?

Has someone taken care of you?
(お客様、ご用件は誰か[他の店員が]お伺いしていますでしょうか?)

店員がお客様に声をかける際、すでにほかの店員が対応しているかを確認したくてお客様に質問するときに使うフレーズです。

④真っ先に処理しなければならないことがあります

There are things to be taken care of first.

take care of firstは「真っ先にやる」のフレーズです。このフレーズ表現を使って、同じ意味でさまざまな英語の表現ができますが、例えばI have some things I need to take care of firstでもOKです。

⑤手配済みです

A: Have you booked a plane ticket and a hotel for your business trip?
(出張のための飛行機のチケットとホテルは手配した?)
B: It has been taken care of.
(手配済みです)

すでに飛行機のチケットは予約したということですが、この例文は、「a plane ticket」となっているので、出張のための飛行機のチケットは特に航空会社や便を指定しているわけではないことがわかります。複数ある航空会社や便の中から選んでOKということです。

また、飛行機を予約するときは、他の地域に行かない限り、一般的に考えれば往復券なので、往路と復路の飛行機2便の予約になりますが、その場合もplane ticketは複数形ではなく単数形になります。

Take care of yourselfの意味は?


もうひとつ、よく聞くフレーズでtake care of yourselfがありますが、take care of yourselfは2つのシーンで使われます。

  • 人と会ったときの別れ際:「気をつけて(帰ってね)」
  • お見舞いの言葉をかける:「お大事に」

人と会ったときの別れ際:「気をつけて(帰ってね)」の例文

人と会って別れ際に、相手を気遣う意味で「事故なく安全に帰宅して欲しい」という気持ちを込めてtake care of yourselfのフレーズを使います。

A: See you soon.
(またね。)
B: Take care of yourself.
(気をつけて。)

このとき、Be carefulと間違えて言ってしまうと違う意味になるので注意しましょう。
Be carefulは具体的な危険物があって「注意して」とか「気をつけて」という意味になります。

お見舞いの言葉をかける:「お大事に」の例文

友人や同僚の体調が悪いことを知って、お見舞いの言葉で「お大事に」と言うときにもtake care of yourselfのフレーズが使えます。

A: You don’t look very well. Are you OK?
(調子悪そうだけど、大丈夫?)
B: I have a cold, but I’m OK.
(風邪ひいたの。でも、大丈夫。)
A: Oh no, I hope you will get better soon. Take care of yourself.
(あぁ、すぐに良くなることを祈ってるわ。お大事にね。)

動詞が文頭に来る場合は命令形として使われることが多いのですが、この場合は「〜してね」というニュアンスになります。

ちなみに、省略してTake careと短縮して使われることもよくあります。

take care of とlook afterの違いとは?


take care ofとよく似た意味を示す英語の熟語でlook afterを使うことがあります。この2つは、両方とも「お世話をする」という意味を示しますが、微妙な違いがあります。

  • look after
  • take care of

look after

look afterは、主に人や動物のお世話するときに使われます。誰か(人)の安全や健康に気を配る、特に子供や高齢者、ペットなどを指して使われることが多い傾向にあります。

例えば、子供やペットを預かって面倒をみる、もしくは老人を介護するのに、食事を与えたりトイレのお世話をしたり、必要とされる物理的な全ての世話をすることを表しています。

一般的には、ケアや管理・監督を提供する「行動」に焦点を当てています。 必ずしもではありませんが、業務的な側面が強調される場合に使われることがあるかもしれません。

take care of

take care ofは、人や動物にも使われますが、look afterよりもっと幅広い物や物事、文脈で使われます。

例えば、「植物の世話をする」というときや、ある物や状況に対して責任を持ち、それを処理・世話することを指すときにもよく使われます。

実は、look afterとtake care ofの使い分けは文脈によりますが、「人やペットをお世話する」という意味で使う場合、厳密な違いはありません。

ただし、イギリス英語とアメリカ英語で使われる頻度が違うというのはあります。”look after” は主にイギリス英語でよく使われる日常的なフレーズです。

一方で、”take care of”はアメリカ英語で使われる頻度が高いのですが、イギリス英語でも一般的に使われています。”take care of” は、ややフォーマルな印象を与えるかもしれません。

まとめ

take care ofは人のお世話だけではなく、幅広い物や事柄に対して、個人的に責任を持つとか管理すると言うときによく使われます。日本語訳で「お世話する」と単語の意味を記憶するのではなく、よく使われるシーンごとに使い方をマスターしておくと良いでしょう。