【英語の国名や都市名の表記と発音の違いがわかる一覧表】カタカナと大違い!

英語での国名や都市名が、日本語での呼称とまるで異なることがよくあります。

一方で、英語では違う呼称だけど、日本語のカタカナと現地の言語での呼称が似ている国名や都市名もあります。例えば、フィレンツェ、ヴェネツィア、フランス、パリ、プラハなどです。ヨーロッパには日本語のカタカナ読みから想像しやすい都市名があります。

なぜなら、ヨーロッパの国名や都市名の日本語の読み方は、その国々の言語から派生していることが多いからです。

ただし、日本語のカタカナはあくまでも現地の言語や英語とは異なるもので、イントネーションやアクセントの違いがあるので、発音は注意が必要です。

今回は、日本語のカタカナ読みからは想像がつかない英語の国名や都市名を始めとし、主要な世界の国や都市の英語表記と読み方(発音)を紹介します。

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日本語から想像つかない国名や都市名の英語の発音

出典:UnsplashのLuis Desiroが撮影した写真

日本語のカタカナ表記からは想像もつかない、あるいは全く異なる英語の国名や都市名と、その発音を紹介します。

国名・都市名 英語の表記と発音
イギリス the United Kingdom(UK)
イタリア Italy
ヴェネツィア、ベニス Venice
フィレンツェ Florence
ナポリ Naples
ウィーン Vienna
オランダ the Netherlands
ギリシャ Greece
アテネ Athens
ジュネーブ Geneva
プラハ Prague
ドイツ Germany
ミュンヘン Munich
ケルン Cologne
キプロス Cyprus
トルコ Turkey
ベオグラード Belgrade
セビリア Seville
ワルシャワ Warsaw
モスクワ Moscow
北京 Beijing
韓国 South Korea
北朝鮮 North Korea

フランスやスペイン、チベット、香港などのように、国際的に共通の読み方をする国や都市名もあります。国際都市の中には、英語でも現地の言語とほぼ同じように発音される場合もあります。

なぜ、英語の国名や都市名が現地の表記と異なるものが多いのかは、複数の理由があります。その大きな理由のひとつは、ローマ帝国時代と現代とでは国の概念が異なるからです。

英語の国名や都市名が現地の言語と大きく異なる場合もあれば、似ている場合もあるのは、現地の言語の特性だけでなく、歴史的な背景も関わっています。

世界の主要な英語の国名と首都名や都市名

日本語の呼称と英語の呼称がまるで違う国や都市名もあれば、カタカナの英語の表記から英語の国名や都市名を想像しやすいものもあります。ただし、日本語のカタカナ読みと英語の発音は、あくまでも異なるものなので注意が必要です。

例えば、フランスの「パリ」の英語”Paris”は日本語から想像しやすくはありますが、発音は全然違います。前述で紹介した以外の国名や首都、主要な都市名の英語の呼称と発音の例を紹介します。

国名 英語の表記と発音 首都名 英語の表記と発音
アイスランド Iceland 首都:レイキャビク Reykjavik
アイルランド Ireland 首都:ダブリン Dublin
アゼルバイジャン Azerbaijan 首都:バクー Baku
アルバニア Albania 首都:ティラナ Tirana
アルメニア Armenia 首都:エレバン Yerevan
アンドラ Andorra 首都:アンドララベリャ Andorra la Vella
イギリス the United Kingdom 首都:ロンドン London
イタリア Italy 首都:ローマ Rome
ウクライナ Ukraine 首都:キエフ Kiev
ウズベキスタン Uzbekistan 首都:タシケント Tashkent
エストニア Estonia 首都:タリン Tallinn
オーストリア Austria 首都:ウィーン Vienna
オランダ Netherlands 首都:アムステルダム Amsterdam
カザフスタン Kazakhstan 首都:ヌルスルタン Nursultan
キプロス Cyprus 首都:ニコシア Nicosia
キルギス Kyrgyzstan 首都:ビシュケク Bishkek
クロアチア Croatia 首都:ザグレブ Zagreb
コソボ Kosovo 首都:プリシュティナ Pristina
サンマリノ共和国 San Marino 首都:サンマリノ San Marino
ジョージア Georgia 首都:トビリシ Tbilisi
スイス Switzerland 首都:ベルン Bern
スウェーデン Sweden 首都:ストックホルム Stockholm
スペイン Spain 首都:マドリード Madrid
スロバキア Slovakia 首都:ブラチスラバ Bratislava
スロベニア Slovenia 首都:リュブリャナL jubljana
セルビア Serbia 首都:ベオグラード Belgrade
タジキスタン Tajikistan 首都:ドゥシャンベ Dushanbe
チェコ the Czech Republic 首都:プラハ Prague
デンマーク Denmark 首都:コペンハーゲン Copenhagen
ドイツ Germany 首都:ベルリン Berlin
ノルウェー Norway 首都:オスロ Oslo
ハンガリー Hungary 首都:ブダペスト Budapest
フィンランド Finland 首都:ヘルシンキ Helsinki
フランス France 首都:パリ Paris
ブルガリア Bulgaria 首都:ソフィア Sofia
ベラルーシ Belarus 首都:ミンスク Minsk
ベルギー Belgium 首都:ブリュッセル Brussels
モナコ Monaco 首都:モナコ Monaco
モルドバ Moldova 首都:キシニョフ Kishinev
モンテネグロ Montenegro 首都:ポドゴリツァ Podgorica
ラトビア Latvia 首都:リガ Riga
リヒテンシュタイン Liechtenstein 首都:ファドーツ Vaduz
リトアニア Lithuania 首都:ビリニュス Vilnius
ルーマニア Romania 首都:カレスト Bucharest
ルクセンブルク Luxembourg 首都:ルクセンブルク Luxembourg
ロシア Russia 首都:モスクワ Moscow
モンゴル mongolia 首都:ウランバートル Ulaanbaatar
イスラエル Israel 首都:テルアビブ

Tel Aviv
ブラジル Brazil 首都:ブラジリア Brasilia
ブルネイ・ダルサラーム国 Brunei Darussalam 首都:バンダル・スリ・ブガワン Bandar Seri Begawan

以下は、首都ではなく、他の主要都市の例をいくつか挙げた一覧です。

国名 主要都市の英語の表記と発音(日本語読み)
フランス Bordeaux(ボルドー)
Marseilles(マルセイユ)
スペイン Barcelona(バルセロナ)
ロシア Saint Petersburg(サンクトペテルブルク)
ベルギー Antwerp(アントワープ)
イスラエル Jerusalem(エルサレム)
スイス Zurich(チューリヒ)
Luzern(ルツェルン)

ちなみに、フランスの南東部にあるリゾート地「ニース」の英語表記はNiceです。お気づきかもしれませんが、英語のスペルは「いいね」という意味のNice(ナイス)と同じです。しかし、発音は英語で「姪」という意味の” niece“[発音記号:niːs]と同じ発音になります。

国際的に共通の国や都市の名称を持っていて、英語でも現地の言語と同じように発音される都市は、まだまだ他にもありますが、基本的に主要な都市でなければ、現地の言語での呼称とほとんど同じ読み方をする場合が多い傾向にあります。

現地の呼称とカタカナ読みが似ている都市名の例

ヨーロッパの都市名や国名は、英語と日本語のカタカナ読みが大きく異なる場合がよくあります。一方で、現地の言語と日本語のカタカナ読みが驚くほど似ている都市も存在します。

例えば、ミュンヘンはドイツ語でMünchenと表記されますが、読み方は日本語のカタカナ読み「ミュンヘン」と非常によく似ています。
同様に、ケルンはドイツ語でKölnと表記されますが、読み方は日本語のカタカナ読み「ケルン」と近い発音になります。

しかし、英語ではこれらの都市名のスペルや発音は全く異なります。

例えば、「ミュンヘン」は英語では” munich“(カタカナで「ミュニック」に近い発音)、「ケルン」は” Cologne“(カタカナで「コロン」に近い)と発音されます。

また、プラハはチェコ語でPrahaと表記され、日本語のカタカナ読み「プラハ」と似ていますが、英語では” prague“とスペルも違い、rと語尾の発音が異なります。

イタリアのVenezia(ヴェネツィア)やFirenze(フィレンツェ)も、日本語のカタカナ読みと似ています。ただし、イタリア語のイントネーションや発音には異なる点がありますので、注意が必要です。

フランスのパリは、アクセントや「ri」のフランス独特の発音の違いはあれど、フランス人にカタカナ読みで「パリ」と言っても概ね通じます。一方で、英語では発音が異なります。

同じくフランスのモン・サン・ミシェルは、日本語のカタカナ発音ではフランスでも英語圏の国でも通じません。

カタカナ読みと現地の発音が似ている都市名もあれば、異なる場合もあります。ヨーロッパを訪れる際には、地元の言葉や文化に敬意を払うことが大切です。

現地を旅行するときの留意点


都市名や国名の英語表記や発音を理解するだけでなく、現地の文化や言語に対する理解も重要です。地域によっては、英語が通じない場合もあります。

有名な観光地の呼称は英語で通用しますが、地元の場所やローカルな場所では、現地の言語でのコミュニケーションや現地の地域の呼称を伝えることが求められることがあります。

現地の言葉や習慣を尊重することで、より良い旅の経験が得られるでしょう。

まとめ

英語や日本語の都市名や国名は、それぞれの言語や歴史、文化に基づいて異なる表記や発音を持っています。旅行する際には、その地域の言語や文化に敬意を払いながら、楽しい旅を満喫しましょう。