マナブくん この前、外国人の友達に「猫が好き」って英語で言いたくて、“I like cat“って言ったら微妙な顔されたんだ。なんで?
えいとり なぜなら、「猫が好き」はI like cats.が正解だから。猫でも犬でも、動物が好きだと言うときは “I like cats.” や “I like dogs.” と複数形にするのが鉄則なんだ。
ちなみに、「(全ての)動物が好き」ならI like animals.と言うのが正解です。
マナブくん え〜?!何でわざわざ “s” を付けなきゃいけないの?
- 「私は〇〇(動物)が好き」という時の正しい英語を知りたい
- なぜ “s” が必要なのか、その根本的な理由を知りたい
- I like cat と I like cats の意味の決定的な違いを理解したい
日本語では「猫が好き」も「犬が好き」も単語はそのままですが、英語では “I like + 動物の複数形” で話すのが正解です。
もし “I like cat” や “I like dog” と単数形で言ってしまうと、ネイティブには「(食材としての)肉が好き」という、ぎょっとする意味で伝わってしまいます。
今回は、猫や犬はもちろん、あらゆる動物に共通する「好き」の英語表現と、日本人がつまずきやすい「数えられる名詞・数えられない名詞」の概念を徹底解説します。
※「文法は分かっているのに、いざ話すと s を付け忘れる…」という方は、知識不足ではなく「英語のイメージ」が定着していないだけなんです。会話で反射的に正しい形を選べるようになりたい方は、こちらもチェックしてみてください。
👉 英語フレーズを覚えても「自然」にならない理由|正しいのに不自然なのはなぜ?
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I like cat / dog の意味は「猫(犬)の肉が好き」?!

冒頭でお伝えした通り、I like catは「猫の肉が好き」という意味になります。
なぜ “I like cat” が「猫の肉が好き」になってしまうのか。それは、英語の「形」に対する感覚が関係しています。
- 複数形の cats / dogs: 1匹、2匹と数えられる「生きている個体」を指す
- 単数形の cat / dog: 決まった形がない「物質(肉など)」を指す
例えば、chicken(鶏)で考えてみましょう。
- ✅I like chickens.
(生きている「鶏」という動物が好き = 複数形) - ✅I like chicken.
(食べ物としての「鶏肉」が好き = 単数形)
鶏だけでなく、猫や犬、ライオンやウサギでも理屈は全く同じです。「生き物として好き」なら、世の中にいるその動物たち全てをイメージして必ず複数形にする必要があります。
なぜ英語で「猫が好き」や「犬が好き」には「s」が必要なのか?

このルールは「可算名詞(数えられる)」と「不可算名詞(数えられない)」という英語の根本的な概念に基づいています。
1. 「種類全体」を表すには複数形が最も自然
「猫という生き物」そのものが好きな場合、あなたの頭には特定の1匹ではなく、漠然と「猫という種類」が浮かんでいるはずです。英語では、ある種類全体を指して「〜というものが好きだ」と言うとき、複数形を使うのが最も一般的で自然です。
2. 単数形(無冠詞)は「切り分けられた肉」になる
英語では、形が崩れて1つ2つと数えられなくなったものを「不可算名詞」として扱います。動物が単数形で a も the もなく置かれると、ネイティブの脳内では「ミンチ状になった肉」や「形を失った物質」に変換されてしまいます。
【比較表】「猫が好き」cat / cats / a cat / the cat の使い分け

他の動物(dog, rabbit, lion など)に入れ替えても同じです。4つのパターンの違いをまとめました。「猫が好き」もさまざまです。
| 表現 | 意味のニュアンス | 自然さ |
|---|---|---|
| I like cat. | 猫の肉を食べるのが好き。 | NG |
| I like cats. | 猫(という動物)が好き。 | 正解 |
| I like a cat. | (ある不特定の)1匹の猫が好き。 | △ |
| I like the cat. | (今そこにいる)その猫が好き。 | ○ |
英語の動物名と肉はややこしい!動物と肉の間違いやすい3つのパターン

日本語では「鶏」に「肉」を付ければ「鶏肉」になりますが、英語では形(動物なのか肉なのか)によって激変する動物もいれば、「s」を付けるかどうかで形が変わる動物もいます。ここでは、間違いやすい3つのパターンをまとめてみました。
1. 動物名と肉の名前が同じケース
英語では、動物名と肉の名前が同じ単語になるケースがあります。特に「(何か特定の種類の)鳥が好き」と英語でいうときは注意が必要です。代表的なのは以下の3つです。
- Chicken:鶏 / 鶏肉
- Turkey:七面鳥 / 七面鳥肉
- Duck:アヒル / アヒル肉
これらは「s」があるかないかだけで、動物の話なのか料理の話なのかが決まります。
💡 例:
・I like chickens.(鶏という動物が好き)
・I like chicken.(鶏肉が好き = 食の話)
2. 動物名と肉の名前が完全に違うケース
一方で、動物名と肉の名前が別の単語になる動物もいます。特に以下の3つは日常会話でもよく出てくるため、覚えておきましょう。
① 牛:Cow / Bull(動物)→ Beef(肉)
「牛」という動物そのものは一般的に cow ですが、牛肉は beef と呼びます。
実は「牛」を表す単語は、性別や役割によって細かく分かれています。
- cow:成長した雌牛(乳牛など)
- bull:去勢されていない雄牛(闘牛など攻撃的なイメージ)
- steer:食肉用として去勢された雄牛
食肉としての名称は beef です。「牛という動物が好き」と言いたい場合は、最も一般的で無難な I like cows. を使うのが定番です。
② 豚:Pig(動物)→ Pork(肉)
動物としての「豚」は pig、食肉になると pork に変わります。
- pig:家畜としての豚全般。
- pork:豚肉全般(ポークカツレツなどの料理名でもお馴染み)。
※ちなみに、食肉加工前の「イノシシ」は wild boar と呼びます。
③ 羊:Sheep(動物)→ Mutton / Lamb(肉)
羊も、その年齢や状態によって肉の名前が呼び分けられます。
- sheep:動物としての羊。複数を指す場合も形が変わらない(単複同形)のが特徴。
- lamb:生後1年未満の子羊の肉。臭みが少なく高級。
- mutton:成長した羊の肉。風味が強く、カレーなどの煮込み料理によく使われます。
💡 なぜ名前が変わるの?(歴史の裏話)
中世のイングランドでは、ノルマン・コンクエスト(1066年)以降、「動物を育てる農民(英語話者)」と「料理として肉を食べる支配層(フランス語話者)」で、使われる言葉が分かれていました。
そのため、動物の名前には英語由来の言葉(cow, pig, sheep)が残り、肉の名前にはフランス語由来の言葉(beef, pork, mutton)が残ったと言われています。言葉の背景を知ると、単語がぐっと覚えやすくなりますね。
ちなみに「beef=牛肉」という常識が通じない国もあります。私がインドを旅したときの体験を、こちらの記事で詳しく書いています。ぜひ読んでみてください。
👉インド人は牛肉を食べる?|インドでbeefは「牛」の肉じゃない?
3. 雄と雌で英語名が違う動物はどうなる?
牛のように、雄と雌で名前が変わる動物の場合、「私は〇〇が好きです」はどの単語を使えばよいのでしょうか。代表的な例を見てみましょう。
「鶏が好きです」の英語表現
鶏(chicken)は性別で以下のように呼び分けられます。
- hen:雌鳥(めんどり)
- rooster / cock:雄鳥(おんどり)
ただし、特定の性別に限定しない限り、総称としての複数形 “I like chickens.” を使うのが最も自然です。
「クジャクが好きです」の英語表現
クジャクも、実は性別で名前が変わる動物です。
- peacock:雄のクジャク(豪華な羽がある方)
- peahen:雌のクジャク
- peafowl:クジャクという種全体の総称
理論上は peafowl が正しい種名ですが、日常会話では peacock(s) が雄・雌をまとめた意味で使われることが一般的です。そのため、“I like peacocks.” と言うのが最もスムーズに伝わります。
✅ まとめ(ここがポイント)
- 動物名と肉名が同じ場合もある(chicken / turkey / duck)
- 動物名と肉名が全く違う場合もある(cow / beef など)
- 「〇〇が好きです」は原則、複数形で話す
- 性別名があっても、一般論では 総称の複数形 を使うのが基本
えいとり ここを押さえておけば、「動物愛護の話」なのか「グルメの話」なのかを、英語で正確に伝えられるようになります。
まとめ
「可算名詞」と「不可算名詞」は日本語にはない概念なので、誰もが間違えやすいところです。動物が好きと言いたいのに「肉が好き」と誤解されないよう、意識して使ってみてください。
もし、理論的には理解したし、英語を勉強している。それなのに「自然に会話できない」。
「自分は今どの段階で、どうしたら自然な英語を話せるようになるの?」と気になっている方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。






