オンライン英会話で上達が止まる原因は「慣れ」|間違った英語が固定化する恐怖と脱出法

英会話のレッスンを受けている。英会話にだいぶ慣れてきた。以前より言葉もスムーズに出るし、会話のキャッチボールも止まらない。一見、とても順調な成長曲線を描いているように思えます。

しかし、実はこの「慣れてきた段階」こそが、英語学習において最も危険なフェーズでもあることをご存知でしょうか?

もしあなたが今、以下のような状態にあるなら、あなたの英語は成長の代わりに「停滞と固定化」の道を進み始めているかもしれません。

  • 考えなくても口が動くが、使う語彙が毎回同じ。
  • 文法的に怪しい自覚はあるが、相手が理解してくれるのでそのままにしている。
  • レッスンが終わった後、心地よい疲れではなく「手応えのなさ」を感じる。

英会話が一定レベルで止まってしまう最大の原因は、不自然な英語をスルーされる「優しすぎる環境」にあります。上達が止まる「プラトー(停滞期)」を突破するために必要なのは、量ではなく、ネイティブによる微細な違和感の修正です。

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「慣れ」は、必ずしも成長を意味しない

英語に慣れるということは、脳が「省エネ」で会話をこなせるようになるということです。これは素晴らしいことですが、同時に大きな罠が潜んでいます。

  • 考えずに話せる: 思考を介さず、口癖のように同じフレーズを繰り返す。
  • 便利な言い方で済ませる: 正確な表現を探す労力を惜しみ、万能な単語(”thing”, “it”, “good”など)に依存する。
  • 修正の機会を失う: 相手があなたの癖に慣れてしまい、間違いをスルーするようになる。

この状態は、いわば「今の持てる武器だけでやりくりしている」だけ。新しい武器を手に入れることをやめ、古くなった武器を磨き直すこともしていない状態です。ここには、修正という名の成長が入り込む余地がありません。

間違った英語が「固定化(化石化)」する瞬間

言語学の世界では、間違いが修正されずに定着してしまうことを「化石化(Fossilization)」と呼びます。英会話に慣れた中級者ほど、この化石化の脅威にさらされます。

フリートークの場では、以下のようなことが日常的に起きています。

  • 文法は微妙だが、文脈で通じてしまう。
  • 表現は不自然だが、相手が気を遣って流してくれる。
  • 誰も、あなたの言葉を止めて指摘してくれない。

すると脳は、間違った信号を「成功体験」として受け取ります。「このデタラメな英語で正解なんだ」と学習してしまう。これが、間違いが一生直らない「癖」として固定化される瞬間です。

初心者より、中級者の英語のほうが「直しにくい」

初心者の英語は、まだ柔らかい粘土のようなものです。間違いを指摘されればすぐに形を変えることができますし、癖も浅い。しかし、中級者は違います。

何百回、何千回と同じ間違った言い方を繰り返してきた結果、その回路は脳に深く刻み込まれています。無意識に口から出てしまうため、意識的に直そうとしても並大抵の努力では元に戻りません。

さらに、ある程度話せてしまうため「なぜ今さら直す必要があるのか」という理由も見えにくくなります。「通じているから大丈夫」という慢心が、英語を壊していく最大の原因です。

「通じるからOK」は、英語が壊れ始めているサイン

「通じているから、今のままで大丈夫だと思っていました」

中級者がよく口にするこの言葉こそ、最も注意すべきサインです。「通じる」と「正しい」は、全く別の次元の話です。

特に以下のような癖は、放置すると後から取り返しがつかなくなります。

  • 日本語直訳の不自然な語順: 意味は通じるが、ネイティブにとって「ノイズ」の多い英語。
  • 時制や単複の適当な処理: 信頼関係に関わる、プロフェッショナルさに欠ける印象。
  • 特定の万能フレーズへの過剰依存: 語彙の多様性が失われ、知的な会話ができなくなる。

中級者に必要なのは「もっと話すこと」ではない

伸び悩みを感じた中級者がやりがちな間違いは、さらにレッスンの量を増やして「とにかく慣れようとする」ことです。しかし、確認と修正がないまま量を増やしても、あなたの「悪い癖」を強化するトレーニングにしかなりません。

この段階で必要なのは、アクセルを踏むことではなく、一度立ち止まって「点検」することです。

  • 「自分の今の英語は、本当に自然なのか?」
  • 「気づかないうちに、ひどい癖がついていないか?」

この問いに、客観的なフィードバックをくれる環境で向き合わなければ、あなたの英語は一生「自己流」のままです。

ネイティブ環境に飛び込む前に「整える」べき理由

ここで無理にハイレベルなネイティブ環境へ行こうとすると、予期せぬ挫折を味わうことがあります。ネイティブの指摘は鋭く、そして多い。「これまで築き上げてきた自信」がボロボロに崩れ去り、「自分には才能がないのかも」と、極端な自信喪失に陥るリスクがあるからです。

だからこそ、その前に「自分の英語を一度リセットし、整える」というバッファを挟んでください。

  1. 客観的なフィードバックを受け入れ、自分の癖を把握する。
  2. 「通じて終わり」ではなく、細かく修正される経験に慣れる。
  3. 英語の「型」を一度正しい形に戻す。

このステップを踏むことで、はじめて次のステージに進む準備が整います。ネイティブへ進むかどうかの判断は、それからでも遅くありません。

👉 フィリピン人講師の英会話を卒業するタイミング ─ ネイティブに進むべき人・まだ早い人の違い
(※今は「判断軸があるんだな」と知っておくだけで大丈夫です。)

まとめ:慣れた英語ほど、一度疑う。

英会話に慣れてきたと感じている今こそが、あなたの英語の未来を左右する分岐点です。間違いに気づきにくくなり、修正の機会が減り、癖がコンクリートのように固まってしまう前に。

「慣れた今」こそ、徹底的に整えるタイミングです。一度立ち止まり、プロのフィードバックによってリセットをかけることで、あなたの英語は「通じるだけの道具」から、世界で信頼される「洗練された武器」へと生まれ変わります。

その場しのぎの「慣れ」を、本物の「確信」に変える。
プロのフィードバックで、自分の英語を一度リセットしてみませんか?

※ 単なる「上達」のためではなく、
「英語が壊れていないか確認する」ための英会話です。


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