なぜオンライン英会話のフリートークで英語が伸びないのか?中級者が陥る「雑な英語」のサイクル

フリートークはできます。沈黙もそこまで怖くない。会話も一応、回ります。

それなのに、なぜか英語が伸びている気がしない。

もしあなたが、以下のような違和感を抱えながら英会話を続けているなら、それは単なるスランプではありません。

  • オンライン英会話のフリートークがマンネリ化している
  • 一生懸命話しているのに、成長実感が以前より薄い
  • ふとした瞬間、自分の英語が「雑」な気がして不安になる

この感覚は、実はあなたが「次のステージ」へ進むべき準備ができたという、重要なサインです。

英会話が一定レベルで止まってしまう最大の原因は、不自然な英語をスルーされる「優しすぎる環境」にあります。上達が止まる「プラトー(停滞期)」を突破するために必要なのは、量ではなく、ネイティブによる微細な違和感の修正です。

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フリートークで伸びなくなるのは「中級者の証拠」

まず、安心してください。フリートークで伸び悩みを感じるのは、英語が一定レベルまで上達した人だけがぶつかる壁です。

初心者の頃は、「話すこと自体」がトレーニングでした。単語が出てくるだけで成長を感じ、通じるだけで喜びがありました。しかし、中級者になると話すことには「慣れ」てしまいます。

慣れは武器ですが、同時に厄介な副作用も持っています。それが、「英語の雑質化」です。

英語が「雑」になる瞬間は、どこにあるのか

フリートーク中心の英会話を続けていると、脳は無意識に「省エネモード」に入ります。そして、次の3つの現象が起き始めます。

  1. 通じる言い方しか使わなくなる: 新しい表現に挑戦せず、確実に通じる「いつもの言い回し」だけで会話を回してしまう。
  2. 便利な単語で済ませる: 状況に最適な言葉を探す手間を省き、”good” や “nice“、”thing” などの汎用性の高い言葉に逃げてしまう。
  3. 言い換えをしなくなる: 自分の間違いに気づいても、「まあ通じているからいいか」とスルーして会話を止めない。

つまり、「最短ルートだけで話す癖」がつく。これこそが、英語が雑になる正体です。

「通じるからOK」という環境が、一番の毒になる

フリートークの現場では、講師は「会話を止めないこと」を優先します。あなたが不自然な表現を使っても、彼らはプロなので意図を汲み取ってくれます。そして、会話のリズムを壊さないために、あえて指摘をしません。

すると、あなたの中で「正しいのか、変なのか、直したほうがいいのか」の基準が曖昧なまま、不自然な英語が「成功体験」として固定化されてしまいます。誰にも止められないまま、雑な英語が筋肉に染み込んでいく。これほど中級者にとって恐ろしいことはありません。

中級者に必要なのは「もっと話す量」ではない

伸び悩みを感じたとき、多くの人は「レッスン回数を増やそう」「とにかく場数を踏めば慣れるはずだ」と、量で解決しようとします。

しかし、フィードバック(修正)がない状態で量を増やすことは、かえって逆効果です。雑な英語を何百回繰り返しても、洗練されることはありません。むしろ、直すのが不可能なほど変な癖を強化してしまい、自分への自信をさらに失う結果になります。いま必要なのは、量ではなく「質の矯正」です。

フリートークで失われる「3つの力」をどう取り戻すか

ただの雑談を続けていると、中級者は以下の力をじわじわと失っていきます。

  • 自分の意図をより正確に「言い換える力」
  • その場に最もふさわしい「表現を選ぶ意識」
  • 自分の英語の「自然さを確認する習慣」

これらは、自然に回復することはありません。中級者に必要なのは「フリートークをやめること」ではなく、「フリートークを『徹底した修正付き』に変えること」です。

話した直後に、「今のはどう言えばもっと自然だった?」「もっといい単語はあった?」と、その場で確認する。この工程を一回挟むだけで、あなたの英語は一気に引き締まり始めます。

ネイティブ環境へ行く前に「整える段階」がある

ここで一つ、現実的なアドバイスをします。自分の英語が雑になっていると感じたまま、いきなりネイティブ英会話(Camblyなど)に飛び込むのは、あまりおすすめしません。

なぜなら、ネイティブのフィードバックは速く、容赦がなく、逃げ場がないからです。基礎的な「雑さ」を残したまま行くと、あまりの指摘の多さに心が折れてしまうリスクがあります。

その前に、まずは「自分の癖を自覚し、修正される耐性をつける」という段階が必要です。いわば、本格的な試合に出る前の「フォームの微調整」です。

将来、ネイティブ環境へ移行する判断軸

「じゃあ、どのタイミングでネイティブへ進むべきなのか?」その具体的な判断基準については、こちらの記事で詳しく整理しています。今は「ふーん、そうなんだ」と眺めるだけで構いません。まずは今のあなたの現在地を確認してみてください。

👉 フィリピン人講師の英会話を卒業するタイミング ─ ネイティブに進むべき人・まだ早い人の違い

まとめ:フリートークは「整えてから」が本番

フリートークそのものは、決して悪くありません。しかし、「修正なし・指摘なし・確認なし」の状態では、中級者の英語はただ雑になっていくだけです。

もし今、あなたが「自分の英語、このままでいいのかな」と少しでも不安を感じているなら、今やるべきことはシンプルです。「フィードバックがある環境で、一度整える」こと。それだけで、マンネリ化していた英会話が、再び成長のための時間へと変わります。

その場しのぎの英語を卒業し、確信を持って話す。
「フィードバック」を前提に、英語の雑さを一度整えてみませんか?

※ 「上達するため」だけではなく、
「今の英語が雑になっていないか確認するため」の環境です。


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