英語を話し始めたとき、誰もがこう思います。
「失礼にならないように、ちゃんと丁寧に話そう」
でも、丁寧にしようと思えば思うほど、なぜか会話がよそよそしくなる。相手との間に、見えない壁を感じる。
実はこれ、英語が下手だからではありません。むしろ逆で、「丁寧にしよう」と誠実に意識できている人ほど陥りやすい落とし穴なんです。
日本語の「丁寧」と、英語の「丁寧」は少し違う
日本語では、「丁寧=適切な距離を保つ」ことですよね。相手に踏み込みすぎず、失礼を避ける。
でも英語では違います。英語での丁寧さは、「距離」ではなく「関わる姿勢」で表されます。
その違いを知らないまま直訳の丁寧語を使うと、相手には「他人行儀」「冷たい」「壁を作っている」という印象を与えてしまうことがあるのです。
初心者がやりがちな、丁寧なつもりが「壁」をつくる表現
① I appreciate it.
丁寧な「ありがとう」として最初に覚える表現ですが、これだけを単体で使うと、事務的で冷たい印象を与えてしまうことがあります。さらに皮肉に聞こえることも。日常のちょっとした親切に対しては、“Thank you so much!” の方がずっと温かく、信頼関係を作れます。
② That’s fine.
「大丈夫です」のつもりで使いがちですが、言い方によっては「もうその話はいいです」という拒絶に聞こえるリスクがあります。“That’s totally fine!” と一言添えるだけで、印象は劇的に柔らかくなります。
③ I think so.
控えめな同意に見えますが、こればかりだと「関心が薄い」と受け取られることも。“Yeah, I agree!” と明るく返す方が、相手は「自分の話が伝わっている」と安心します。
④Do you understand?
自分の説明に不備がなかったか丁寧に確認したつもりでも、文脈によっては、上から目線で「(これくらい簡単でしょ)分かった?」と聞こえて、壁を感じることがあります。
距離を縮めたいなら、Am I explaining this clearly?(説明の仕方、分かりやすかったですか?)のように、話し手側に責任を置く言い方が無難です。
英語では「気持ちを1g足す」のが正解
初心者が覚えておくべきルールは、たった一つ。丁寧にしたいときほど、一言「自分の気持ち」を足すことです。
- Thank you. (ありがとう)
- Thank you, that helps a lot! (ありがとう、本当に助かるよ!)
この「1gの気持ち」があるだけで、あなたの英語は「壁を感じる教科書英語」から「生きたコミュニケーション」に変わります。
どれが自然で、どれが距離を作ってしまうのか
これは、初心者ほど自分では判断できません。なぜなら、意味が通じている限り、相手はわざわざ「今の、ちょっと他人行儀だよ」とか「失礼だよ」とは言ってくれないからです。
だからこそ、英語をほとんど話せない時期に、「その言い方、こうするともっと自然だよ」と優しく教えてもらえる環境に触れておくことが大切だと感じました。
私自身が、最初につまずいたポイントと、超初心者が安心して始められる環境について、こちらの記事にまとめています。
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