「グルメ」は英語で?ネイティブはGourmetを「グルメな人」というときに使わない

ことはさんことはさん

私、結構グルメで話題のお店チェックは欠かさないの。それを外国人の友達に伝えたくて “I’m a gourmet” って言ったら、微妙な顔されちゃった。もしかして変だった?

えいとりえいとり

実はね、英語で「グルメな人」と言うときにGourmetはあまり使わないんだ。一般的に、I’m foodieって言うの。Gourmetでも意味は通じるけど、すごく不自然な響きになっちゃうんだ。

日本語では当たり前に使っている「グルメ」という言葉。英語にも「Gourmet」という単語は存在しますが、ネイティブが自分や誰かを指して使うことは滅多にありません。

私は以前、の広告の仕事で、この「なぜGourmetを使わないのか」を説明できず、クライアントを説得できなかった苦い経験があります。Foodieと言うことは知っていましたが、単語の意味を知っていても「使われる文脈(品詞)」を理解していなかったことが原因でした。

この記事では、なぜ「人=Gourmet」ではないのかという理由と、ネイティブが「美味しいもの大好き!」と伝えるときに使っている一番自然な言い回しについて詳しく解説します。

▶︎ 中学英語も怪しいのに英会話はできた|文法が壊滅的でも話せた理由と、10年後に気づいた限界

スポンサーリンク

1. 失敗して学んだ「Gourmet」の品詞と本当の使い方

高級なレストラン料理のイメージ

以前、メディアの広告の仕事をしていた際、レストランを運営するクライアントから「Experience the Gourmet(グルメを体験しよう)」というコピー案が出されました。

「美食を体験する」という日本語の感覚では良さそうに見えますが、ネイティブの編集担当は「Gourmetは使わない。広告ではFoodieを使うのが一般的」と即座に却下。

私は「Foodie」と言うことは知ってはいたけど、「なぜGourmetを使ってはいけないのか?なぜFoodieがベストなのか?」を論理的に説明できなかったのです。

えいとりえいとり

「グルメ=Foodie」という丸暗記の知識が、実務の現場で全く通用しなかった瞬間でした。

2. ネイティブがGourmetを「人」に使わない2つの理由

なぜ “I’m a gourmet” と言うと微妙な顔をされるのか。そこには英語特有の「品詞」のルールが関係しています。

Gourmetは「物」のクオリティを説明する形容詞

英語のGourmetは、基本的には「高級な」「こだわりの」という形容詞として機能します。対象は常に「食べ物」や「お店」です。

  • Gourmet coffee(こだわりのコーヒー)
  • Gourmet burger(贅沢なバーガー)

自分を主語にすると、まるで自分自身が「高級な商品」であるかのような、ちぐはぐな印象を与えてしまうのです。

② 「美食家」と名乗るのは、気取った印象に?

人を指す名詞として使う場合、それは「非常に深い知識と鑑定眼を持つ専門家」という極めてフォーマルな表現になります。日常会話で使うと、「私は一流の鑑定家である」と宣言しているように聞こえ、少し気取った、傲慢な印象を与えかねません。

3. 「美味しいもの巡りが好き!」を伝えるときに「Foodie」を使う理由

デスクで英語表現を考えるイメージ

では、日本人が言いたい「私、グルメなんです(食べ歩きが趣味なんです)」を自然に伝える、英語圏で最も愛されている言葉は、Foodie(フーディー)」です。Foodieは比較的新しい現代の言葉です。

Foodie」がしっくりくる理由

Foodieは、「グルメな人」という属性を名乗るというより、「食べることへの情熱」を表現する言葉です。

  • 話題のお店をチェックするのが大好き!
  • 美味しいもののためにどこへでも行く!
  • SNSで美味しい情報をシェアするのが趣味!

こうした「ワクワクして食べ歩きを楽しむ姿」を指すため、相手にも親しみやすく、会話が弾むきっかけになります。

おすすめの自然な言い方:
“I’m really foodie, so I’m always looking for new places to eat!”
(私、本当に美味しいもの巡りが大好きで、いつも新しいお店を探しているの!)

本来「foodie」は名詞(食べ歩きが好きな人)ですが、最近のカジュアルな英語では「グルメな」「食いしん坊な」という形容詞として扱われることが増えています。そのため “I’m hungry” と同じ感覚で “I’m foodie” と言う人が多いのです。

広告・マーケティング上の「Foodie」の優位性

もしお店が「質の高い食を求めるお客様」を集めたいのであれば、英語圏でその層を指すのは、「Foodie」一択なんです。

なぜなら、「Gourmet」には知識豊富な「食の専門家」という堅いイメージがある一方で、「Foodie」には行動力と好奇心のニュアンスが詰まっているから。単に「美味しいものが好き」ではなく、「新しいお店を試す」「話題のレストランに行く」「SNSでシェアする」といった「行動を起こす人」のことを示します。この違いが、お店の集客力に直結するのです。

SNSにおける圧倒的なトレンド感

SNSでは、圧倒的に「Foodie」が使われることが多いんです。なぜなら、トレンド感が強く、SNSは若者・食通・流行を追う層が多く、「食のトレンドに敏感」というニュアンスが響きやすいからです。

Foodieには「集客力」と「行動力」がある

Gourmet」は知識豊富な専門家という堅いイメージですが、Foodie」には行動力のニュアンスが詰まっています。単に美味しいものが好きなのではなく、「新しいお店を試す」「SNSでシェアする」といった「行動を起こす人」を指すからこそ、広告コピーでは最終的なターゲットを考えれば、「Foodie」の持つ集客力には敵わないのです。

4. 「グルメ」を表す英語表現の比較・使い分け表

状況に応じて最適な言葉を選べるよう、類似した表現との違いも一覧で紹介します。

単語 品詞 ニュアンス・広告適性
Foodie 名詞
形容詞
食に情熱を持ち、トレンドを追い、行動する人。SNSや集客に最適。
Gourmet 形容詞 洗練された、こだわりの(品質)。物に対して使うのが主流。
Food lover 名詞 単純に食べることが好き。知識の有無を問わない幅広い層向け。
Epicure 名詞 洗練された快楽を求める人。非常にフォーマルで広告には不向き。
Connoisseur 名詞 特定の分野(ワイン等)の鑑定家。専門的すぎて一般客には堅い。

5. “I’m a foodie” の「a」は必要?

ネイティブの会話では I’m foodie. と「a」を抜いて言うのもよく耳にします。これには理由があります。

  • 形容詞としての定着: 本来は名詞ですが、最近は「食いしん坊な」という形容詞的な使い方が広がっています。
  • SNSの簡略化: Instagramなどのキャプションでは「a」を抜くのがトレンドです。

ただし、学習としては最も標準的な名詞形の I’m a foodie. を基本とするのが安心です。SNS等では I’m really foodie. のように形容詞的に使ってみるのもありです。

6. まとめ:単語の「役割」を知れば英語はもっと伝わる

Gourmetは人には使わない」という今回の発見は、単なる知識の問題ではなく、「その単語は物を指すのか、人の情熱を指すのか」という品詞と文脈のルールの問題でした。

こうした細かい使い分けに気づけるようになると、あなたの英語は「直訳」を卒業し、「自然で魅力的な英語」へとレベルアップします。

実は、日常会話でよく使う「海外(abroad)」という単語でも、これと全く同じ「品詞の誤解」をしている人が非常に多いのをご存知ですか?

▶︎ abroad と overseas の違い|「海外」の英語で多い品詞ミスを解説

私は独学で英語を身につけたため、今回のように品詞をよく理解していなかったり、独学では越えられなかった壁にぶつかったり、長年停滞していました。その壁を突破するために取り組んだ方法について、こちらの記事で詳しくまとめています。ぜひ、お読みいただけると嬉しいです。

▶︎ 英語が話せるのに伸び悩む理由|独学では越えられなかった壁の正体