えいとり これは私の仕事での失敗談です。matterの意味を辞書で調べて「案件」ってあったから、上司に “I got a matter from a client.” って言ったら微妙な顔をされたの。日本語では「〇〇さんマター」ってよく言うのに、英語では使い方が全然違ったんです。
- matterの本当の意味と適切な使い方を知りたい
- ビジネスで「案件」と言いたいときの正しい英語を知りたい
- “What’s the matter?” などの頻出フレーズをマスターしたい
結論から言うと、英語の matter は「(対処が必要な)問題・事態」というネガティブなニュアンスで使われるのが基本です。
日本語の「案件」のような、フラットな仕事のプロジェクトを指して matter を使うと、ネイティブには「何かトラブルが起きたのか?」と誤解されてしまいます。
もし、ビジネスや広告業界で「(新しい)案件」と言いたいなら、業界や職種によって以下のように使い分けるのが正解です。
| 英単語 | 「案件」としてのニュアンス |
|---|---|
| Deal | 広告枠の成約、契約の合意、ビジネス上の取引(広告案件など) |
| Account | 広告主(クライアント)そのものや、継続的な取引案件 |
| Project | 制作物やキャンペーンなど、一定期間の作業案件 |
| Engagement | コンサルや専門職の受任案件(少し硬い表現) |
えいとり 例えば、広告案件なら “We got a new deal.” と言うのが一番しっくりきます。上司に「案件=matter と言わないで」と言われたときは、自分の勘違いが恥ずかしくなったけど、それからは自信を持って使い分けられるようになりました!
この記事では、実体験に基づいた matter の正しいニュアンスと、絶対に覚えておきたい重要フレーズ9選を詳しく解説します。
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matterは英語でどんな意味?【ネガティブな「問題」が基本】

一般的に matter は「事柄」「問題」「厄介なこと」を意味しますが、多くの場合「解決や対応が必要な深刻な事態」という響きが含まります。
- What’s the matter?
(どうしたの?/何かあったの?) - This is a serious matter.
(これは深刻な問題だ。) - I will take care of this matter.
(この案件(発生している問題)は私が対応します。)
日本語で「この件は私マターで」と言うときは単一の担当者を指しますが、英語で “This is my matter.” と言うと「これは私の抱えている(厄介な)問題だ」という、かなり重いニュアンスになってしまうので注意が必要です。
matterの使い方は大きく分けて4種類

matter は名詞だけでなく動詞としても使われ、主に以下の4つのカテゴリーに分類できます。
- 重要である(動詞):特定の事柄が価値を持つとき
- 問題となる(名詞・動詞):懸念事項があるとき
- 意味する・要するに(慣用表現):結果に影響しないとき
- 物質・成分(専門用語):物理的な要素を指すとき
①「重要である」としての使い方
動詞の matter は “be important” と同じ意味で、日常会話でも非常によく使われます。
- This issue matters a lot to me.
(この問題は私にとってすごく重要です。) - Money is what matters to him the most.
(彼にとって最も重要なのはお金だ。) - It doesn’t matter.
(それは重要じゃない/構わないよ。)
②「問題となる」としての使い方
- What’s the matter?
(何か問題でもあるのか?) - It doesn’t matter whether we go by car or train.
(車で行こうが電車で行こうが、どちらでも問題ないよ。)
また、“It doesn’t matter to me either way.”(私はどちらでも問題ないよ/構わないよ)という言い方も非常に便利です。
③「意味する・要するに」としての使い方
- It doesn’t matter if you come late.
(遅れて来ても構いません。=遅刻という事実は結果に影響しない) - It doesn’t matter what others think.
(他人がどう思おうと関係ない。)
④「物質・成分」としての使い方
- It is made of wood, which is a natural matter.
(天然の物質である木からできているんだ。) - Chemists study the properties of different types of matter.
(化学者はさまざまな物質の特性を研究します。)
絶対に役立つ!matterを使った重要フレーズ・慣用句9選

matter は単体よりも、決まったセット(熟語・慣用句)で使われることが多い単語です。丸ごと覚えてしまいましょう。
- It’s a matter of time.
(時間の問題だ) - What’s the matter?
(どうしたの?) - Mind over matter.
(精神が肉体を支配する/気合で乗り切る) - As a matter of fact.
(実際のところ/実は) - No matter what.
(何が起ころうとも/絶対に) - No matter how.
(どんなに〜だとしても) - No matter where.
(どこであっても) - All that matters.
(重要なのは〜だけだ) - Take matters into one’s own hands.
(自らの手で問題を解決する)
知っておくと差がつく!特殊なフレーズとスローガン

in a matter of 〜(わずか〜の間に)
(彼はわずか数分のうちにレースを終えた。)
Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)
Black Lives Matter(ブラックライブズマター)は「黒人の命は大切だ」を意味する黒人差別に反対する社会運動のスローガンです。ここでの Matter は「重要である/価値がある」という動詞として使われています。
まとめ
matter は日本語の「案件(マター)」のように、どんな仕事にも使える便利な言葉ではありません。英語では「対処すべき問題」というネガティブな響きが強いため、広告の取引や新しいプロジェクトなどの「ポジティブな案件」には deal や project を使うのが正解です。実体験から言えるのは、業界ごとの正確な「案件」の使い分けを知ることが、相手に誤解されないプロフェッショナルな英語への近道だということです。
えいとり 単語の意味を覚えるだけじゃなく、こういった「現場の使い分け」を知ることで、本物の英語力が身についていきます。でも、せっかく知識を身につけても、いざとなると英語がパッと出てこない……と悩むことはありませんか?
実は、英語フレーズをいくら暗記しても「不自然」になってしまうのには、多くの学習者が陥る共通の理由があるんです。その正体を知ることで、あなたの英語はもっと「生きた言葉」に変わります。気になる方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
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