英単語も文法も、それなりに勉強してきた。
簡単な日常会話なら問題なくできる。
それなのに、
いざ仕事や実践の場になると、英語の言葉が一切出てこない。
「えっと…」「あの…」と沈黙し、頭の中では日本語だけがグルグル回る。
これは、英語学習者なら誰もが一度は経験する現象です。そして多くの人は、こう結論づけてしまいます。
- 「まだ英語力が足りない」
- 「もっと単語を覚えなきゃ」
- 「アウトプットの量が足りないんだ」
しかし、それは本当の原因ではありません。
この記事では、その本質的な原因と解決策について解説します。
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英語が出ない本当の原因は「知識」ではない
英語を勉強しているのに、いざというときに口から出てこない。その最大の原因は、知識の量やアウトプットの回数だけではありません。本当の原因は、以下の通りです。
「正しいフレーズを思い出せなければ、終わりだ」という思い込みです。
多くの方が、英語を「暗記した100点満点の正解を答えるゲーム」だと思っていることが本質的な問題なんです。そして、正解が出なければ「ゲーム終了」だと思っていることです。
このゲームの考え方のままだと、実践では必ずフリーズします。
「翻訳の呪い」があなたの脳を止めて英語の言葉が出てこない
仕事で英語が必要な場面、あなたの脳内では次のような処理が起こっていませんか?
- 日本語で言いたいことを考える(例:よろしくお願いします)
- それを「正しい英語」に変換しようとする
- ピッタリな単語が思い出せない
- 沈黙(フリーズ)
例えば、「よろしくお願いします」は英語にはピッタリ当てはまる言葉はありません。英語はそもそも日本語と違います。
まず、ここで問題なのは、③で「思い出せなかったときの代替えルート」が用意されていないことです。これを私は「翻訳の呪い」と呼んでいます。正解が一つしかないと思い込んでいるため、ルートが塞がった瞬間に、脳のシャッターが下りてしまうのです。
なぜ独学では、この「壁」を越えられないのか
残念ながら、この問題はどれだけ一人で参考書を解いても、単語帳をめくっても解決しません。なぜなら、独学のゴールは常に「正解すること」だからです。
市販の教材やアプリは、「この場面ではこう言いましょう」という正解を教えてくれます。しかし、実践で本当に必要なのは「正解を忘れたときに、どうやって手持ちの言葉で切り抜けるか」という能力です。
独学で「言い換え」の練習をしても、それが「相手に伝わるレベルの英語なのか」「失礼ではないか」を判断してくれる人がいません。結局、不安になってまた「正解フレーズの暗記」に戻ってしまう……。このループにハマっている限り、実践の恐怖は消えません。
「英語が出てくる人」が必ず通っている環境の条件
英語がスラスラ出てくる人は、特別な才能があるわけでも、辞書一冊分の単語を覚えているわけでもありません。話せる人は共通して、次の4つの条件を満たす環境を経験しています。
- 「正解」を思い出せなくても、止まらず話し続けられる
- 幼稚な言い換えであっても、「正解」として受け止めてもらえる
- 「その言い方でも通じるよ、でもこっちの方が自然だよ」とその場で修正される
- 沈黙が許されない(何とかして言葉を絞り出すしかない)
断言します。この環境で「言い換えの成功体験」を積まない限り、あなたの脳に「別ルート思考」は定着しません。勉強しているのではなく、「止まらずに話す訓練」をどこかで積む必要があるのです。
「英語が話せる人」は、どこで何をしているのか
では、実践で英語が話せるようになる人は、具体的に何をしているのでしょうか?
彼らは「勉強」を卒業し、「評価されない安全な場」でのトレーニングに切り替えています。
具体的には、ネイティブとの1対1の環境で、次のような特訓をしています。
- あえて難しい単語を使わず、中学生レベルの英語で説明し直す
- 即時フィードバックをもらい、自分の言い換えが「合っている」という自信を持つ
- 沈黙しそうになった時の「つなぎ言葉」を体得する
それらがないのは、いわば「一度も海やプールに入らずに、本の上だけで泳ぎ方を学ぶ」のと同じです。教科書を読んでいても一生泳げるようにはなりませんが、一度感覚を掴めば、一生忘れません。
実践で英語が出るようになりたい人へ
私自身、「英語の知識はあるのに、フリーズして信頼を失う」という屈辱を長く経験しました。単語やフレーズを暗記しても、いざ話す場面になると何も言えなかったのです。
その壁を越えられたのは、暗記したフレーズを「思い出す場」を捨てて、「言い換えて話し続けられる場」に身を置いたからです。
しかし、それでも英語を使う仕事を始めたら、さらなる壁がありました。英語が日常的には話せるはずなのに、会議の場になると何も言えない。そんな自分が大嫌いでした。
職場では、さらなる英語力が必要でした。でも、それは初心者の段階に何をするかが重要だったことに気づいたのです。基本的なことからやり直しが必要だと痛感しました。
私が「もう暗記はやめよう」と決心し、実際にどんなサービスを使い、どうやって「英語が出る脳」に作り変えたのか。その実体験を正直にまとめた記事がこちらです。
まとめ:英語の言葉が出てこないのは、あなたのせいじゃない
英語を勉強しているのに話せない。それは努力不足でも、才能不足でもありません。
「思い出せなければ別の言い方でいい」という思考回路を、誰にも教わってこなかっただけです。
英語は暗記科目ではなく、その場で組み立てる「道具」です。正しいフレーズを知ることも大切ですが、それ以上に「今持っている言葉を使い倒す勇気」こそが、あなたを沈黙から救い出します。
もし今、あなたが「フレーズは分かったのに、やっぱり会話になると怖い」と感じているなら、それは知識の問題ではなく、まだ「別ルートの走り方」を知らないだけ。その恐怖を自信に変える一歩を、今ここから踏み出してみてください。






